銅の物性
元素記号:Cu。密度:8.89~8.95 g/cm3。融点:1083℃。電気抵抗率:0.0167 Ω mm2/m。熱膨張率:17.6x10-6/℃。熱伝導率:0-100℃ 399W/mk。焼鈍状態:280MPa、伸び≥40%。通常、自然界のなかでは化合物の形、即ち銅鉱物の状態で存在する。銅鉱物とその他の鉱物質と合成したら、銅鉱石になる。銅鉱石を採掘・精錬し、純度を高められ、銅精鉱になる。それを加工したら、原料になる。

銅の特性
銅の特性:導電性、熱伝導のよさがあげられる。銀に次ぐ高い導電性・熱伝導性を持つ金属である。
耐腐食特性:銅は標準電極電位+0.345V、水素より貴、水溶液の水素と反応しないため、化学安定性が良い。大気のもとに、基材に密着するCuS04‧3Cu(OH)2の薄膜が形成されて、深さ方向の更なる腐食を防止し、基材を保護する作用も働いている。
導電性、加工性、耐腐食性ともに優れるため、導線、ケーブル、家電製品、作動電機、マルティメディアの用途に、Communication(通信)、Consumer Electronics(消費電子)、Computer (パソコン)、Car (自動車)など、4C産業に多数使われている。酸化作用の酸(塩酸)、有機酸(酢酸、クエン酸、脂肪酸、乳酸、蓚酸)に対し、耐食性が良い。
ただし、非酸化作用の酸(硝酸)に対し、耐食性が弱い。その他、アンモニア、塩化アンモニウム、シアン化物、水銀アセチリドの水溶液、または、湿潤なハロゲン族元素などは銅の強い腐食を引き起こす。(銅は常温・乾燥な大気のもと、殆ど酸化しない。一方、温度が上昇するにつれ、酸化が加速し、赤色のCu2O薄膜が形成。)
銅の加工製品
銅は棒材、銅管、銅線、銅板、銅条へ成型されたり、鋳造によって更に多様化の銅製品ができる。
CDA番号 |
主要成分,特性 |
1XXXX |
純銅、銅の含有量が95%以上。 |
2XXXX |
銅と亜鉛の合金(Brass)、亜鉛の含有量が特性を決める。 |
3XXXX |
鉛を加えた銅合金、切削性が良い。 |
4XXXX |
銅、錫、亜鉛が主要成分。 |
5XXXX |
銅と錫の合金、りん青銅(Phosphor Bronze)と称する。 |
6XXXX |
銅とアルミの合金、アルミの含有量が特性を決める。 |
7XXXX |
銅とニッケルの合金、ニッケルの含有量が特性を決める。 |
8XXXX |
鋳造加工專用 |
9XXXX |
 |